待機児童ゼロでも地方都市には別の問題が。私が住む地方ならではの児童に関する悩みとは。#taikijidou0challenge
待機児童という言葉はよく耳にしますが、私は今までその言葉をなぞっていただけで本当の意味を知りませんでした。
待機児童とは、その名の通り保育園に入りたくても定員数の関係から入園出来ない子どもの事を指していると思っていたのですが、実は無認可保育等に一時的に預かってもらいながら保育園の空きを待っているなどの児童は待機児童としてカウントされないこととなっています。
ん?『空き待ち』しているのに待機児童ではない?言葉の矛盾を感じますが、国の定義としてはそうなっているとのことなので、実際に『待機児童ゼロ』なんて謳っている市町村でも実情は全く違うものかもしれません。
一方私が住んでいる市は、待機児童ゼロ、むしろ空きがあるくらい保育園に余裕があります。
しかし、数字上は保育園の数も足りていて問題がないように見える市ですが地方部ならではの独特な問題が実はあるんです。
目次
地方ならではの評判や噂話し
私の市には保育園が5箇所設置されています。その5箇所の保育園で1箇所だけが幼保一体施設になっており、民間団体ということもあって『スーパー児童養成保育園』みたいなキャッチフレーズで名前が通っています。
その結果、その一つの保育園の倍率だけがもの凄く上がり、選抜に漏れた児童はそれ以外の保育園で『空き待ち』しているという話を聞きます。
親心として少しでも自分の子どもを良質な教育環境で育て上げたいという思いがあるのは分かりますが、そこまで保育環境にバラつきが生じてしまうのは正直どうなのか疑問があります。
児童福祉というサービスが不十分
もう一つの問題ですが、うちの市内には障がい児保育施設がありません。
数年前に知り合いの市議会議員が、障がい児を持つお母さんから「うちの子をどこも預かってくれないので仕事も出来ない。このままで生活保護を受給するしかない」という相談を受け、市保育園に直接足を運び、説得し受け入れてもらったという話をしたことが有ります。
ハンディキャップの有無に関わらず全ての子ども達に平等なサービスが提供できていない、ということに憤りを感じ、昨年は本気で障がい児デイサービスを開設しようと思って調べた事もありました。
しかし、試算している段階で、メインとなる「保育士」の雇用が困難な為、企画は頓挫したままになっています。
その理由として皆さんご存知の通り、全国的に実際現場で働いて貰う保育士の数が大きく不足している現状が有ります。
日本は保育士としての働き手がいない人材難
昨年12月3日に厚生労働省が「平成27年度雇用政策研究会報告書」という報告書をまとめ公表しました。
その中で「人手不足産業」という内容で「介護」「看護」「建設」「運輸」そして「保育」というこれらの業種の人材が不足している理由とその対策をまとめていました。
対策としては「人材確保」「労働環境改善」「定着促進などの支援」を謳っていますが、実際保育士として従事されている方の賃金や労働拘束時間を耳にすると、かなり厳しいケースも多いようです。
保育士として従事したいと思ってもらえる魅力的な職種でない限り、保育士不足問題は解決しないでしょう。
ちなみに、我が市でも次年度保育士募集を10名行うと先日の広報誌に載せられていました。
しかし、募集の中身を見ると契約職員や臨時職員など雇用形態が安定していないものばかりで、決して好条件とは言えませんでした。
他にも、病児保育についても殆ど整備がされていない状況など、ただ単純に「待機児童ゼロ」では済まされない問題が地方部にも確実に存在しています。
そもそも『保育』って!?
『保育』とはなんのためにあるのでしょうか?
それは、子ども自身の生き方を形成するためのモノであると同時に、親と子両方の生活のためでもあると自分は考えています。
そう考えた時、通常時の受け入れ場所(=ハコ)だけが整って「待機児童ゼロ」になっていればそれで良いのでしょうか?
そうではなく、病気や障がいなど全ての子どもたちとその親を支えるために、大きなセーフティーネットで支援していくということが本当の「児童福祉」ではないかと思います。
小さな自分が出来ること
私は今年の目標に『子ども食堂』を開催してみたいと掲げました。
これは昨年出版会社の方と打ち合わせの際、何気なく出た話題でこの事業を知り、その背景には「子どもの貧困」という深い問題があることについても初めて知ることとなりました。 2016年。目標はたくさんある方が楽しい1年を過ごせる。自分と周りにとってプラスになる1年を過ごしたい。
本当に実現可能かは分かりませんが、この地方都市というミニマムな中だからこそ、子どもたちの為に何か自分ができることを考えたいと日々思いながら、いつの日か「障がい児デイサービス」のように行政では補ってくれないところにスポットを充てられるようなチカラを身に付けたいです。
おわりに
今回「待機児童ゼロチャレンジ」という企画に参加させて頂くにあたりこの記事を書かせて頂きました。
この企画を起ち上げられたのは双子の育児をされているYuichiさんというI Love Twins!!というサイトの管理者の方です。
実際これから保育園の申し込みをされる中、待機児童問題をクローズアップしこの問題を広く知って貰おうという企画を考えられたそうですが、本当にこの問題は広く知ってもらうべきだと私も思います。 働きたいけど働けない!待機児童問題に悩むママパパの声を聞いて!!「待機児童ゼロチャレンジ」を開催します!#taikijidou0challenge【拡散希望!】
この記事がどこまでチカラになるかは分かりませんが、その一助を担えたら幸いです。
そして今回この企画のバトンをお渡し頂いたのは、いつも交流させて頂いているカリスマブロガーのhanaさんです。
ずぼら節約主婦ドットコムー貯金術公開ブログ
hanaさんはお二人のお子さんを育てながら、個人事業主としてお仕事をされている傍ら雑誌に掲載されたり、凄く解りやすい家計管理の方法を構築されているなどいつも勉強させて頂いている方です。
素敵な企画に参加させて頂きありがとうございます。
最後に、次にバトンを渡す方ですが、いつもキャンプグッズや育児ブログを楽しく読ませて頂いている「考えるオヤジ」を運営されているしろうめずさんにお願いしたいと思います。
最近だと 考えるオヤジ夜泣きについてや子育てストレスについて「このままで良いのかなぁ?」という漠然とした不安に見事マッチングする記事を書かれていて、少し心に余裕を持つことが出来たのもこのブログのお陰です。
昨年に続きまたまたバトンをお渡ししてしまいまいたが、是非宜しくお願いします。
少しでも、子どもとその親が住みやすい街が拡がっていく事を支援していきたいと思います。
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