手持ちの現金が全くない!海外で急にお金が無くなった時に現地でお金を調達する方法とは。
先日行ったマレーシアでの実体験から学んだ経験です。
以前、海外旅行の通貨両替は現地のATMを使うとレートが良く便利というお話をしました。
今回も同じく、VISAワールドワイドが運営するPLUSマークがある新生銀行に15万円程日本で事前に入金し、渡航先のクアラルンプールATMで出金する準備をしていました。
しかし、今回この方法が上手く行かず現金を手にすることが出来なかった体験と、日本円を両替する以外で海外で現金を手に入れるにはどうすれば良いかを纏めてみました。
目次
到着して先ずは通信環境を整える
飛行機内の事などは別記事にまとめますが、新千歳空港からクアラルンプール国際空港までは約9時間のフライトで、子連れには中々辛い機内でしたが何とかそれを乗り越えクアラルンプールに到着しました。
先ずは、自分の持っているsimフリースマホに現地プリペイドsimを挿入しネット環境を構築するため現金を下ろすべく空港内のATMを探します。
写真は現地携帯電話キャリアのMAXIS。税関を抜けて直ぐの所にあります
しかし、クアラルンプール国際空港は思いのほか広く中々ATMを見つけられない中、空港職員に訪ねたりして、ようやく銀行ATMにたどり着くことが出来ました。
銀行名はよく分かりませんが、何行かのATMが並んでいたので一番新しいATMにいざ新生銀行のカードを差し込みます。
しかしここで、エラーが出てカードが押し返されてしまいます。
困ったなと思いつつも、一回で上手くいなかいのは想定範囲内と思いながら、別の銀行ATMを使うも同じくエラーで弾かれてしまいました。
少し冷や汗をかきながら、また別のATMに挿すとさっきとは異なる英語メニューが有ったので安堵しながら手続きを進めますが、結果的にはエラー。
これはヤバイ!
そう思いながら残りのATMで全て試してみるも惨敗。
所持金ゼロで途方に暮れる中、閃いた一筋の光とは
このままでは、現地で一文無しで途方に暮れてしまう。
そう思いながら財布の中を改めて確認すると、いつも御用達のJALカードが入っていました。
裏面を見ると、PLUSのマークが印字されており「コレなら行けるかも?」と藁にもすがる思いでこのクレジットカードを通し、キャッシングをしてみると悲しくもエラーで返されてしましました。
しかし、以前何かの機会にキャッシング枠の設定が有ったのを思い出し、さっきよりも金額を下げてキャッシングしてみると、ATMから1500マレーシアリンギットを引き出すことに成功しました!
この勢いで、nanacoからマイルを貯める為に作っていたリクルートカードプラスの裏面を見るとCirrusと表示されておりATM上部に先程のPLUSと並んで表示されています。これならイケると確信し、同じ操作をすると1,500リンギット引き出すことが出来、合計3,000リンギットを無事にゲットすることが出来ました。
海外キャッシングまとめ
というように今回、予定していた銀行からの引き出しが出来なかった為、急遽キャッシングで現金を調達する方法で現金を手元に持つことが出来ました。
全てのクレジットカードが出来るわけではありませんが、クレジットカードがVISAで裏面にPLUSマークがあるかJCBであれば裏面にCirrusが表示されていれば世界殆どのATMで現金をキャッシングすることが出来ます。
ただ、気をつけなくてはならないのはカード作成時などにキャッシング金額をゼロに設定していたり、そもそもキャッシングを使用できないよう制限していた場合はキャッシング出来ないので注意が必要です。
また、クレジットカードのキャッシングに抵抗のある人もいるかも知れませんが、そういった方は海外専用プリペードカードマネパカード
ちなみに私は、新生銀行キャッシュカード、クレジットカード2枚、そしてこの海外専用プリペードカードマネパカード
海外キャッシングの両替レートはお得なのか
また、もう一つ気になるのは両替レートを含めた手数料はどうなのかと言うことです。
その時は藁にもすがる思いでキャッシングをしましたが、実際にはカード会社に借金をするわけですから当然金利は高額になります。
そこで、帰国後まず始めに両替レートについて調べました。
JALカードの現地キャッシング両替レートは明細を確認すると、1マレーシアリンギット=28.928円となりました。
次に、当初予定していた新生銀行の場合だとどうだったのでしょう。
新生銀行はVISAワールドワイドのレートに4%を掛けたレートとありますが、今回同日日の場合だと
1マレーシアリンギット=29.427円とキャッシングよりも若干高いレートとなりました。
また、同日日に使ったクレジットカードのレートと比較すると
キャッシングが28.928円だったのに対し、ショッピングだと29.401円と同じカードを使用したにも関わらずレートが違ってきます。
あくまで両替レートのみにスポットを当てた場合、新生銀行を使った海外ATMでのレートやショッピングカード決済レートよりもキャッシングがレート上最も良い結果となり、ひいては、日本での外貨両替や渡航先での通貨両替よりもレートが良いということになり、場合によっては最も高レートでの両替可能ということが判りました。
これは思わぬところから知ることが出来た発見でした。
今までは、現地ATMで預金引き出しするのが最も高レートになると思っていたのですが、キャッシングという選択肢の幅が広がったのは大きな収穫です。
キャッシング手数料(利息)を無駄に支払わない方法
次に、そのキャッシングの手数料ですが、カード会社にお金を借りるということは結構な年利が掛かってきています。
HPを見ると14~17%程度とビックリするくらいの年利です。
この利息分を含んでしまうと、せっかく高レートで両替できたものが全て無駄になってしまいます。
そこで、この利息を1日でも早く支払ってしまおうと思い、HPを調べますが、どこにも前払いの方法が記されていません。
仕方がないので、コールセンターに電話すると直ぐに振込先口座を教えてくれ、支払う予定日までの利息を含めた合計金額を計算してくれます。
言われた通り指定口座に振り込むと、利息も減額され無駄に支払うこと無く完了となりました。
この手数料を含め、改めて両替レートを再計算すると1マレーシアリンギット=29.098円と若干レートが上がりましたがそれでもまだまだ高レートをキープしています。
まとめ
今回、いつも海外旅行時に行っている現地ATM引き出しが出来ないというハプニングからカードキャッシングという新たな方法に気がつくことが出来ました。
しかもこれが高レートということで、今後の海外旅行時に役に立つことは間違いないでしょう。
ただ、その際は余計な利息を支払わないよう帰国後直ぐに繰り上げ返済を行う必要があるので忘れないようにしなくてはなりません。
後日談
なぜ新生銀行のカードが使えなかったのか、帰国後新生銀行に電話で問い合わせました。
原因は住所変更を行っていなかったため、郵便物が未達で一時引き出しを停止していたとのことでした。
しかし、入金はできていたので、まさか引き出しができないとはその時は思いもしませんでした。
こういった不測の事態も想定し、事前の準備は必要だなと痛感すると同時に、海外個人旅行では日本のように融通もきかず全て自己責任となりますから、慣れた頃の緩んだ気持ちにならないよう気をつけて行こうと改めて思います。
【2019.3.12追記】海外キャッシングサービスが使えない場合
私は今回海外キャッシングサービスで現金を引き出すことが出来ましたが、この方法を使うことが出来ない場合、「送金サービス」を使うという方法があります。
例えば世界的な送金サービス会社の一つであるウエスタンユニオン社の場合だと、日本国内にある取扱店 に行き送金手続きをすることで、早ければ数分で指定の取り扱い店舗 で受け取ることが可能です。
ただこの場合のデメリットとして、取扱店の営業時間内しか送金ができないことと、送金する(日本)側の誰かに依頼をしなくてはならない点があります。
営業時間を気にせず送金するATMやコンビニから送金する方法もありますが、これらの場合は事前に送金サービス登録をしておかなくてはならない為、今回のように急きょ必要な際に使うことは難しいでしょう。
オンラインバンキングを使って海外で現金を手に入れる方法
もし日本に協力者が居ない場合や自分一人で解決を図らなくてはならない場合、渡航先で海外プリペイドカードに入金をするというやり方もあります。
ただしこの場合は、1)オンラインバンキングのIDやパスワードを知っている 2)海外プリペイドカードを持っている の2点が前提条件になります。
渡航先においてプリペイドカードに入金さえ出来れば、現地ATMで出金が可能となるので一応載せましたが、急きょの場合は少し難しいかもしれません。
今回のように、海外旅行先で急きょ現地通貨が無い事態に備え、上記で紹介したマネパカード
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