2歳時の子連れでも大丈夫!?アシアナ航空で行く韓国ソウルへの格安旅行記。
2016年7月1日に新千歳空港から韓国への直行便がまた一つ誕生しました。
今回就航したのは韓国の航空会社アシアナ航空です。
そんな就航を記念して、国内最大手格安旅行代理店のHISがまたまた破格のセールを実現してくれました。
今年は韓国ソウルに行こうと家族で決めていたので、この機会を利用して韓国旅行に行くことにしましたが、韓国のイメージといえば『料理が辛い』
果たして2歳時の息子でも食べることが出来る料理はあるのかという心配も多少ありましたが、実際に行ってみたので今回はその旅行記をまとめてみようと思います。
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目次
格安チケットを獲得するまで
今回HISが出したプランは7月1日金曜日という会社員にはありがたい週末出発で往復航空券プラスホテル代込みで15,000円とかなり破格の値段でした。
15,000円とは下手な国内旅行よりも安く行くことが出来るため、多少のことは目をつぶってでも行きたいなと思い、発売当日はパソコンの前にスタンバイしなんとか家族3人分ゲットすることが出来ました。
しかしチケット購入後に但し書きを見ると「このプランは安さに重きを置いているのでホテルのランクはかなり低いですよ、グレードを上げることをお勧めします」とHISのホームページに書かれているのを発見。
格安旅行で名を馳せたHISが言うくらいなので、よっぽどヤバイホテルなんだろうなと思い、夫婦二人だけであればなにも問題はないのですが、子供のことを考えるとさすがに不安だったため一人3,000円追加で支払い、ホテルのランクを一つ上げておきました。
また、以前同じくHISで香港旅行に行った際、免税店や要らないお土産屋巡りに連れ回された経験から帰りの送迎時はお土産屋に寄らないプランへと変更し一人2,690円の追加支払いをしました。
その結果、空港税などを含め支払った総額は 72,150円と一人あたり24,050円となり、当初より約9,000円程支払金額が上がってしまいましたが、この金額なら『新千歳⇔ソウル』のLCC航空会社の往復航空券代よりも十分割安です。
新千歳空港でアシアナ航空のセレモニーが
今回利用した航空会社は上述した通り、新千歳空港初就航のアシアナ航空です。
なんと搭乗日はちょうど就航初日。それを記念して搭乗口前で就航セレモニーが行われていました。
こういった就航セレモニーは初めて見るため、物見遊山で近くに行ってみましたが来賓挨拶が日本語と韓国語の2か国語でスピーチした為、来賓一人の挨拶だけで2倍の時間がかかっています。
挨拶だけで30分以上時間が経ったので一時その場を離脱しテープカットの時だけまた戻ることにしました。
しかし、出発時刻15分前になっても全然テープカットが始まりません。
このペースで飛行機の出発時刻に間に合うのかな!?と不安になっているところでようやくテープカットが始まりました。
そしてセレモニーが終了しようやく搭乗開始となりますが、この時点で既に出発時刻は過ぎています。
おいおい、就航初日から遅延ですか!?と(心のなかで)ツッコミを入れながらも、就航記念品として配っていたボールペンはちゃっかり頂きました。
結局15分の遅延で出発することとなりましたが、就航初日からこんなので大丈夫かな!?と不安がよぎります。
アシアナ航空は子連れ旅行にぜひオススメしたい訳
セレモニーは微妙だったため、アシアナ航空に対するイメージがダウンしていたのですが、実際搭乗してみると他の航空会社で経験したことのないイベントが多く企画されており、その印象は180度大きく変わりました。
子供向けの機内食(のおやつ)が豊富
だいたい子供用機内食といえば、大人用よりも薄味でかつ、おやつが1つ付くようなイメージですが、アシアナ航空では子供用の袋に4~5品入ったおやつを頂きました。
(写真は撮り忘れたのですが)ゼリー・飲むヨーグルト・チョコレート・フルーツパイ・ウェハースなどかなりの量で、思わず子供に見せないよう隠すくらい豊富な量に驚きました。
うち(2歳時)よりももう少し大きいお子さんであれば、大喜びのプレゼントになると思います。
子供とその家族との記念撮影を勧めてくる
行きの飛行機内で客室乗務員に声を掛けられ、最後部で客室乗務員に囲まれ手作りのウェルカムボードで記念写真を撮って頂きました。
私達が機内での撮影第一号だったため、カメラが何処行った!?など若干客室乗務員の方々がパニックになっていましたが、今までこういったサービスはなかったので普通に嬉しかったですね。
更に、帰りの便ではタラップでチマチョゴリを着た客室乗務員が搭乗者と記念撮影を行ってくれるサービスまで。
飛行機入口での撮影会だったため、若干渋滞になってしまうというトラブルはありましたが、結構なお客さんが記念撮影を行っていましたね。
子供が物心ついた時に見せてあげられる良い記念になりました。
機内で抽選会を催す
帰りの飛行機で突然「シートポケットの免税品カタログに当たりの紙が入っている人に記念品をお渡しします」というアナウンスが流れ抽選会が始まりました。
乗っているお客さんは一斉にシートポケットをゴソゴソして免税カタログを見ていたのは面白かったです。
残念ながら我が家は当たらず仕舞いでしたが、当選した人の景品を見ると結構大きい箱に入った何かが当たっていました。
その後、心なしか免税品を注文している人が普段より多い気がしました。
やはりHIS(格安旅行限定)は子連れには鬼スケジュールだった
新千歳空港を出発したのが18:10頃で仁川国際空港に到着したのが21:30頃、フライト自体は3時間程度だったので、子連れで行った海外旅行の中では一番ラクだった気がします。
さて、空港に到着するとHISの委託を受けた現地ツアーコンダクターが待機していると旅程表に書いていたので、辺りを見渡すとツアコンだらけで探すのが一苦労。
10分くらいしてようやく端の方にいたツアコンの方を見つけ、(空港内でプリペイドsimを買いたいから)まだ出発まで時間があるかと尋ねると「大丈夫」との回答だったので空港内の携帯電話会社を探すことに。
幸い近くに購入予定だった携帯電話会社があったのでプリペイドsimの購入を求めると、サービス時間外なのか販売できないとの回答が。
仕方なく別の会社を探そうとすると、妻が慌てて駆けつけて「もう(私達を置いて)移動し始めているよ!」と知らせに来ました。
その間わずか7~8分だったのですが、はぐれてはいけないと慌ててその一行についていき送迎バスになんとか乗り込みました。
今回HISのバスは空港⇔ホテル間の送迎を行ってくれるのですが、申込者それぞれが異なるホテルのため、数カ所のホテルを順番に回っていく仕組みです。
ちなみに今回は3箇所のホテルを回り、私達のホテルは一番最後に到着しました。
さて、バスが出発するとHIS恒例なのか物販&ツアー斡旋タイムが始まります。
ツアコンの方は流暢な日本語で「ここのマッサージはオススメです」「この商品はここで買うと割引してくれる」などと本当にお得かは不明ですが、幾つもの商品を勧めてくるので、疲れきった乗客も中々眠ることが出来ません。
そうこうしているうちに1件目のホテル到着です。
当初の旅程ではホテルまでの送り途中、免税店に寄らなくてはらない旅程でしたが到着が遅れたためこのプランは無くなったようです。
それもそのはず、この時点で23:00を回っていて子供も私達ももうグダグダです。
空港を出てからホテル巡りに付き合うこと約2時間、ようやく自分たちのホテルに到着しました。
新千歳空港を出発してホテル到着まで、初日の移動に費やした時間は6時間。
到着して一息ついた時には0:00を回っていましたね。
いつもであれば、空港からタクシーでホテルまで一直線なのですが、今回は格安ツアーですのでこの点についてはやむを得ません。
ただ、分かってはいたものの格安旅行プランの場合のHISは値段相応のプランであり、小さい子連れ旅行であれば移動時間に対応する準備や心構え等を持っておいたほうが良いでしょう。
子連れにはオススメしないホテル
今回私達が泊まるホテル名は『ノブレス観光ホテル』というハイウェイ沿いにある外観がかなり古くかなり年季の入ったホテルです。
事前にグーグルマップで見ていた通り、ソウル中心街の明洞から大分離れた地域(地下鉄30分程度)で観光には不便ですが、少し歩いた所に地元向けの繁華街があるので、買い物やご飯には困りません。
チェックインに関してはツアコンの人が行ってくれるのですが、ツアコンの人も疲れている様子で、チェックインを代行してくれると「おやすみなさい」と言って早々に引き上げていきました。
さて部屋に入ってみると、これもトリップアドバイザーの投稿写真で見た通り広さはありますが、結構と言うかかなりボロいです。
特に水回りがキツイ感じで、シャワーは小雨程度の量しかお湯が出ず、お風呂に入るのは一苦労しました。
また、清掃に関しては大まかには綺麗にされていますが、家具の隅やベッド下など見えない部分はホコリが溜まっていたりもしていましたので、子供が縦横無尽に動きまわる年頃であれば神経質になってしまう面も否めません。
ただ、寝具は綺麗なので寝るだけであれば、料金は安く、明洞(ミョンドン)までの地下鉄も一本で行くことが出来るので安くホテル代を済ますには割りきってオススメかもしれません。
ノブレス観光ホテル周辺の飲食店
ホテル到着時点で0:00を回っており、子供を寝かしつけないといけなかったので、シャワーのお湯はチョロチョロですが子供を風呂に入れ就寝準備を整えます。
ただ、せっかく旅行に来た初日にこのまま寝てしまうのはもったいないので外出するか妻に尋ねるも「疲れたから行かない」との回答だったので一人で街を散策してみることに。
どこか飲食店が開いていないか探すと、近くに地元民向けの食堂があったのでふらっと入ってみました。
ローカル食堂なので当然全て韓国語でメニューが書かれています。
ご飯物は無いか尋ねるとメニューを指差し「ピピンバ」と教えてくれたので、おそらくビビンバ的なものであろうその料理を注文し一緒にビールも頼みました。
注文し終えると、お店のおばちゃんが次から次へと小皿に入った前菜的なものを運んできてくれました。
韓国のお店は前菜の量が多いという話は聞いていたのは本当ですね。
漬物やナムル、韓国のりやスープなど4種類の前菜が出てきました。
出てきた料理は、タコの辛味噌炒めといったものでしょうか。とっても辛いです。
一緒に頼んだビールとの相性は抜群でお酒が進みます。
食べている途中で、おばちゃんが「ご飯に具材を載せて混ぜろ」というリアクションをし食べ方を教えてくれました。
日本のビビンバのように幾つかの具材を乗せて混ぜて食べる料理のようです。
一人で食べるには若干多くお腹もいっぱいになったところで、生ビールの飲めるBARはないか散策すると、路面店に1件お客ゼロのお店がありました。
お客がいないことに少し抵抗がありましたが、せっかくなので入ってみると、どうやら世界各国のビールを扱っているBARのようです。
日本のビールも置いてありましたが、韓国にいるので韓国のビールを注文してみます。
味もクセはなく値段もリーズナブルなので3杯ほど飲んでお店を出ることにします。
この時点で2:00を過ぎようとしていたので、初日はここまでにして帰りにコンビニに寄ってミネラルウォーターを数本購入し1日目は終了です。
幼児でも大丈夫!?辛い食べ物を避ける方法とは
2日目は先ず東門を目指し朝から焼肉を食します。
韓国の焼き肉は豚肉が多く、味付けタレの付いたお肉を焼いていただきます。
英語のメニューを見ながら写真と比較し辛くなさそうなものを数点注文しますが、子供には若干辛いかな?という味付けが殆どで2歳時には食べさせにくいものばかりです。
そこで妻が取った行動は、お通しで出てきたわかめスープでお肉や野菜を洗い、辛味成分を落として子供に与えていました。
この「洗う」という突拍子もない行動に私は驚いたのですが、後ほどツアコンから教えてもらった話で、韓国の子供も辛い食べ物を幼少期から食べさせるわけではなく、大人が食べる食べ物を「洗って」与えているそうです。
わかめスープで洗うかは分かりませんが、この行為は大きく的外れではなかったと聞いた妻はドヤ顔でしたが、韓国旅行に子供を連れて行きたいけど辛いものを食べさせるのが不安だという親御さんには試す価値のある方法かもしれません。
その後は、明洞の屋台でトッポギや、すじ肉スープのお店など辛味の少ない食べ物もたくさんあったので、今回旅行前の『子供が食べるものはあるのか!?』という不安は杞憂に過ぎませんでした。
まとめ
今回は久々のHISの格安旅行に参加しましたが、移動時間とホテルは厳しいと感じた反面、冒頭で述べたように航空券代だけで見れば片道12,000円と韓国資本のLCCティーウェイ航空が現在出している料金が14,000円(燃料サーチャージ諸税別)ですからLCCよりもかなり安くお得な航空券だと思います。
また、韓国ソウル自体は北海道からの移動距離もそれ程遠くないため、子連れ旅行でもあまり苦にならない飛行時間だと思います。
そして、何と言っても子連れには最高のサービスなので、可能であればアシアナ航空を選ぶことをオススメします。
今回2泊3日の韓国旅行に掛かった総額は、航空機代プラスホテル代が72,150円 現地滞在費が59,236円 で合計131,386円と前回の台湾旅行15万円と合わせて28万円となり、年間予定の海外旅行費35万円を大幅に下回ることができました。
アクセスの良さと、ご飯の美味しさから、子連れ旅行にはオススメできる韓国はまた近いうちに行きたいなと思います。
【2017.1.14追記】
この記事の半年後、再び3歳になった子どもを連れて韓国ソウルへと旅行に行きました。
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