醤油の原料を見てふと気がついた。脱脂加工大豆って何?

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子どもが産まれてから、今まで以上に食べ物には気を使うようになったご家庭は少なくないはずです。

かく言う私も、子どもが口にする食べ物は極力国内産、中でも北海道産にこだわるようにしながら買い物をしています。

妻を始め周囲からこだわり過ぎでないか?と揶揄されることはありながらも、こればかりは自分の性格と割り切って、せっせと(自分が)安心と思う食材で子どものご飯を日夜作っています。

そんな食材へのこだわりの中で、私は食品の原材料名にも目を光らせてしまいます。
少し過敏過ぎる性格だと思いながらもついつい気になってしまう自分に呆れながら無意識にチェックをしてしまうのですが、その中で先日気になった商品がありました。

それは、日本人の私達が日々の食事で多く使う『醤油』の原材料についてです。

醤油は大豆で作るというのはわざわざ言わなくても常識ですが、その原材料の大豆の部分に『脱脂加工大豆』という記載がされていました。

脱脂加工大豆?はて?馴染みのない原材料に疑問が生じ、スーパーで並んでいる醤油の原材料名をいくつか見てみると、半分以上の醤油は脱脂加工大豆で作られていました。

ざっくり言うと、特売を始め、リーズナブルな醤油の殆どは脱脂加工大豆が原材料でした。
脱脂加工大豆
逆に、「丸大豆醤油」と商品名に書かれているものや和紙に包まれれているような高級そうな醤油は大豆が原材料でした。
大豆
う~ん、脱脂加工大豆ってなんだろう?
気になったので早速自宅に帰って調べてみることにしてみました。

目次

そもそも脱脂加工大豆とは

脱脂加工大豆とは、その言葉の通り、大豆から油を抜いた加工された大豆のことを言います。

そもそも、醤油製造過程において、大豆から出る大豆油は醤油を製造する行程の最後に捨てててしまうものです。

それであれば最初から大豆に油が含まれていないほうが(油を除去する)手間も掛かりませんし、分離した油は別の商品に使う事が出来ますよね。

ちなみに、大豆に含まれる大豆油は、サラダ油を始めマヨネーズなど多くの油性商品に使われています。

脱脂加工大豆の製造方法

脱脂加工大豆の製造を簡単に言うと、大豆に熱や圧力を加え平らに押しつぶし表面積を多くした後、ヘキサンという薬液に浸し油分を溶出させます。
溶出した油分は大豆油として使用され、こうして油分を分離した大豆が脱脂加工大豆となります。

ヘキサンって何?

ここで気になってくるのは『ヘキサン』という聞き慣れない薬液の名前です。

ウィキペディアで調べると

極性の低い溶媒として、油脂の洗浄・抽出をはじめ様々な用途に用いられる。 大豆の脱脂加工にも用いられ、大豆油はヘキサンを溶剤として油脂を抽出したものである。大豆油製造を行なった際の副生産物(油粕)である脱脂加工大豆を用いて醤油の醸造が行なわれる。
一般用途では、ホームセンターなどで「ブレーキクリーナー」「パーツクリーナー」という名称でイソヘキサンを主成分とするスプレーが販売されている。これらの商品はイソヘキサンの溶剤としての効力を高圧ガスの噴射力でさらに高めており、油脂や金属粉による汚れを効果的に除去できる。自動車整備用途だけではなく、機器や部材のグリスや油脂汚れの除去にも応用されるが、プラスチックやゴムを侵す作用がある。

なんかこれだけ読むと凄く怖い薬液なんですけど…。

もう少し調べてみると、どのサイトも”有害”の二文字ばかり。

しかし調べていくうちに(当たり前ですが)脱脂加工大豆製造過程に使われているヘキサンの使用量は人体に影響のない範囲という文献を発見しました。

そりゃあ、日本で製造発売されているものだもの大丈夫とは思っていましたが、こういったものは調べるとキリがないくらいネガティブな話題も出て来ますよね。

まとめ

自分が食べているだけの時は原産地や使われている原材料など殆ど気にもせず、ファーストフードなどのジャンクフードも当たり前に口にしていました。

しかし冒頭にも述べた通り、子どもが産まれてから「子どもに食べてもらうものだから」と原材料名をよく見るようになりました。
調べるときは、原産地はもちろんのこと、あまり余計な添加物が使われていないかも気になって見たり調べたりしてしまいます。

ただ今回のように、ついつい過剰に反応してしまったり、あまり食品をより好みし過ぎると、子どもの好き嫌いやアレルギーなどの抵抗力低下にも繋がりかねないので、程々の意識にとどめておかなければならないという気持ちを持ちながら、やっぱり安心安全な食材を子どもに提供していきたい親心の方が勝ってしまうかなと感じました。

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